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Redline 20周年、ジュエリーと人生を結ぶ。レティシア・コーエン スカリ来日インタビュー

2025.06.03

フランス・パリ発のジュエリーブランド「Redline(レッドライン)」が、今年で20周年を迎えました。ミニマルなフォルムと繊細なコードに、確かな想いを宿す“お守りのようなジュエリー”は、誕生以来、世界中の人々に寄り添い続けています。
2025年5月、その節目を記念し、デザイナーのレティシア・コーエン スカリが約13年ぶりに来日。アッシュ・ペー・フランスと長くパートナーシップを築いてきた彼女が語るのは、Redlineのクラフトマンシップ、ジュエリーに込めたメッセージ、そして20年間変わらずに大切にしてきた「人と人生をつなぐものづくり」への想いでした。

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2025年5月、13年ぶりに来日したレティシア・コーエンスカリ

Redlineデザイナーが語る、13年ぶりの日本と“特別な再会”

__十数年ぶりの来日となりました。Redlineの20周年を日本で迎えることについて、どのように感じていますか?

前回の来日は、今年中学生になる息子が生まれる前のことなので、本当に久しぶりですね。当時、アッシュ・ペー・フランスのお店で皆さんと一緒に撮った写真は、今もアルバムに大切に収めています。今回、Redlineの20周年を日本でお祝いできることは、私にとってとても自然なことに感じられました。なぜなら、世界中にあるRedlineのクライアントの中でも、アッシュ・ペー・フランスはアジアで最初にイベントを開催してくれたパートナーであり、長年にわたって信頼関係を築いてきた“パイオニア”のような存在だからです。ちょうど今年、アッシュ・ペー・フランスも40周年を迎えると聞いて、双方にとってシンボリックな企画にしたいと思いました。
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H.P.FRANCE BIJOUX 丸の内店で開かれた来日イベントでの様子

__レティシアにとって、日本のお客様はどんな存在ですか?

日本のお客様やクライアントは、本当に特別な存在です。出会ったときからずっと変わらず、皆さんは親切で礼儀正しく、常に思いやりと敬意にあふれていると感じています。Redlineのジュエリーは“幸福のお守り”だから、国境を超えて日本の皆さんに幸せをお届けできていたら、光栄に思います。
ファッションという視点では、日本人のお客様が持つアヴァンギャルドな感性にも深く惹かれます。Redlineが打ち出すミニマルなジュエリーのように、謙虚で控えめでありながら、自分自身のスタイルをしっかりと確立している感性は、Redlineの世界観との共通点を感じます。そして何より、非常に繊細で精密なこだわりや、仕上がりの素晴らしさなど、本当に美しいものを見抜く「目」を持っていると思います。

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Redlineのものづくり哲学:「切れない糸」から始まったジュエリー

__クラフトマンシップにおけるこだわりを教えてください。

一言で表すなら、「クオリティ」ですね。生産ラインは、母と弟がすべて統括してくれています。Redlineというブランドをスタートするにあたって、一番大切にしたのは、「どんなシーンでも日常的に身につけられる、お守りのようなジュエリーを作ること」でした。お守りは自分自身を守ってくれる存在だから、簡単に壊れない頑丈さが何よりも必要で、まずは絶対に切れない糸を探すことから始めました。ブランド発足当初はいくつも糸のサンプルを取り寄せて、自分で思いっきり引っ張って強度を試していました。糸と格闘する姿を、母が不思議そうに見ていたのをよく覚えています(笑)。
母自身は、ダイヤモンドのクオリティを見抜く審美眼を持つ人で、私たちはそうした家族経営の小さなチームで、全てのジュエリーをパリのアトリエで手がけてきました。品質へのこだわりは、20年経った今もまったく変わっていません。
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__Redlineが伝えたい、“お守りジュエリー”のかたちとは?

儚くもキラキラと輝くダイヤモンドと、繊細でありながら強さを秘めた一本の糸。この2つの要素は、Redlineを象徴する存在としてずっとあり続けています。そしてその側面は、どこか私たち自身の人生とも重なるような気がするのです。たとえば「今日は何だかうまくいかないな」と感じる朝、このブレスレットがきっと、そっと背中を押してくれる。そんな風に、まるで命があるように寄り添い、日々を共に生きてくれるジュエリーだと思っています。実際、今朝も時差ボケで体調が少し優れなかったのですが、このブレスレットに「今日も守ってね」とお願いしました。
デザインのインスピレーションも、その時々で私自身が心惹かれるものや、誰かに届けたいメッセージから生まれます。中でも、“JOY(喜び)”や“PROTECTION(守護)”のような、ポジティブな言葉が多いですね。

__レティシアにとって、ジュエリーとはどんな存在ですか?

私にとってジュエリーは、自分自身の一部です。装飾品というよりは、自分と繋がっている、もうひとつの“私”のような存在。もちろん、大ぶりなコスチュームジュエリーも素敵だと思いますが、自分が着けるとどこか違和感があって…。私の場合、着脱や日々のお手入れが得意ではないタイプで、一度外すと失くしてしまうこともあるので、基本的にはずっと着けまま。身につけていることを忘れるくらい、身体の一部になっています。
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20年の物語と、変わらぬ想いの先にあるもの。

__20年という歳月を振り返って、最も印象的だった瞬間は?

ある日、チームのスタッフから「サラ・ジェシカ・パーカーから電話が来たよ!」と言われた時は、最初は冗談かと思いました(笑)。でも、数日後に本当にご本人から正式なパートナーシップのオファーをいただいた時は、さすがに驚きましたね。また、パリでアッシュ・ペー・フランスのスタッフと初めてお会いした時のことも、今でも鮮明に覚えています。その丁寧で謙虚な姿勢には深く感銘を受けました。
印象的な出来事は本当にたくさんあります。でも、何より心に残っているのは、20年間ずっと同じ熱量を持った人たちと一緒に歩んできたという事実です。Redlineのアイコンモデルがずっと変わらずにあり続けているように、ブランドの“本質”もまた変わっていないと感じています。そして、最初にRedlineのジュエリーを手にしたお客様は、今も同じ感動のまま、新作のジュエリーを選んでくださっている印象です。
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__今も変わらずジュエリーを作り続けている理由とは?

私は子どもの頃から、勉強ができないわけではなかったけれど、漠然と「ものづくりが好きなんじゃないかな」と感じていました。クリエーションの道に進むには勇気が必要でしたが、ソルボンヌ大学で経済を学んだ後、「自分のやりたいことに正直でいたい」という想いから、デザインの学校に進む決心をしたんです。その時の決意が、今も自分を突き動かし続けています。
ものを作ることは、私にとって「自分らしく生きる」ための、最も自然な選択でした。今、こうやって皆さんが、Redlineのジュエリーをお守りのように着けてくれたり、人生の節目の記念にRedlineのジュエリーを選んでくれることに、何よりも幸せを感じます。

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レティシアも愛用する今回の来日を記念して制作したネオンカラーのバイカラーモデル「Pure Bicolore」ブレスレット。

“私らしくまとう”を叶える、Redlineのパーソナルな楽しみ方。

__レティシア流、ジュエリーの楽しみ方とは?

Redlineの魅力は、どのモデルも様々なデザインやスタイルに自然と馴染むところ。どんなファッションとも美しく調和するので、コーディネートの自由度がとても高いんです。また、さり気ないダイヤモンドの輝きが、これ見よがしではなく、“気づく人にはきちんと伝わる”、そんなダイヤモンドの身に着け方を提案しています。
以前はホワイトゴールドやイエローゴールドで色味を統一していましたが、最近はあえて何でもミックスして組み合わせるのが好きです。基本的には、鮮やかな色味のコードブレスレットを選ぶことが多くて、「最近は赤の気分かも」といったように、その時々の心に寄り添うカラーに変えて楽しんでいます。
ちなみに、今回の来日を記念して制作したネオンカラーのバイカラーモデル「Pure Bicolore」は、今のポップな気分にぴったり。繊細な糸なので、ビビッドな色でも嫌味なく、さり気なく身につけられるのがポイントです。

__Redline初心者におすすめの“ファーストアイテム”は?

まずは、コードと一粒のダイヤモンドを組み合わせた「ILLUSION」や「ABSOLU」など、ベーシックなモデルから挑戦していただくのがおすすめです。どちらも、何年経っても変わらず愛せるタイムレスなデザインだと思います。少し個性的なデザインがお好きな方なら、ウサギの耳をモチーフにした「RABBIT」も。遊び心がありつつ、しっかりとRedlineらしい上品さを兼ね備えています。
そして、コードの色選びも楽しいポイントの一つ。国や肌のトーンによって好みは異なりますが、日本の方は肌が白くて透明感があるので、ヌードカラーやパステルカラーがよく映えます。逆に、カリブ海のような南国では日焼けした肌に生える蛍光色が人気ですね。
※「ABSOLU」は2025年9月入荷予定。

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これからも変わらないRedlineの想い。

__今後のブランドの展望や、取り組んでいきたいプロジェクトはありますか?

直近では、Redlineの20周年を記念してデザインされた新モデルが、パリのアトリエで完成したところです。皆さまへのサプライズとしてご紹介する予定なので、ぜひ続報を楽しみにお待ちくださいね。
長期的な目標としては、Redlineというブランドをこれからも永く続けていくこと。近年ではアジア諸国でのマーケット拡大に伴い、販売後のメンテナンスやサービス体制の整備にも力を入れていきたいと考えています。それは、私たちにとって新たな挑戦でもあります。

__最後に、日本のお客様に伝えたいメッセージがあれば教えてください。

どうか、ずっと“あなた自身”であり続けてください。そして、それをお手伝いする存在として、Redlineのジュエリーが寄り添えているなら、何よりも嬉しいです。

Thank you for coming to our Redline parties.
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